2013/12/03
先日、京都市美術館で開催している『竹内栖鳳展』へ行ってきました。
数年前まだ会社に勤めている頃、幸運にも京都の竹内栖鳳邸の改装に
関わらせて頂くことができました。
(THE GARDEN ORIENTAL KYOTO:http://www.thesodoh.com/concept/)
竹内栖鳳のお孫さんともお会いし湯河原のご自宅に呼んで頂きお話を聞く機会もありました。
その頃からずっと、栖鳳さんの絵は画集で見るだけだったのですが、
数年後、こんな風に本物の絵を見る機会があるなんて思ってもみませんでした。
やっぱり、本物の竹内栖鳳の絵を見て圧巻の一言。”見れて良かった”本当にそう思いました。
時系列に作品が並んでいるので、若い時の生き生きとした描写力、
肌の質感や匂いまで伝わってくるような圧倒的な写実。
年齢を重ねる毎に、その線が簡素化されて写実からまた1歩世界が広がるような描写。
本当に見応えのある作品展でした。
これと同時に展示されている『竹内栖鳳の下絵展』も見に行ってきました。
下絵展かとあまり期待はしていなかったのですが、これがどうして
数えきれない程の下絵が残されているんですね。
下絵も何枚も何枚も紙を重ねて描き直していたり、千冊程のスケッチが
残っていたりと”天才とは日々努力の人”ということをまざまざと思い知らされた
展示でした。
これもさらりと描いたスケッチから太い線で大胆に描かれてお世辞にも
上手いとはいえないようなスケッチまでさまざま。
これに影響されて、私も我が家の愛犬をスケッチしてみました。
これじゃあ、栖鳳先生には程遠いか・・・。